ぐりとぐらのおきゃくさま （ぐりとぐらの絵本） [ なかがわりえこ ]

ロングセラーの人気シリーズではありますが、ほのぼのとしたイラストタッチとストーリーは何度読み返しても心和ませてくれます。森の中で遊んでいたぐりとぐらは、雪の上に見慣れないあしあとを見つけます。そこからお話が始まります。最後にはサンタさんからの思いがけない贈り物に、ジーンときますよ。

もはや古典の域ですが、中川李枝子さんと山脇百合子さんによる名作「ぐりとぐら」シリーズで、クリスマスにぐりとぐらの2人に起きたことのお話。雪の上に残された大きな足跡をたどっていくと……というストーリー展開はわくわく感にあふれ、最後の大団円はクリスマス精神そのものの「分かち合い」の光景です。ひらがなを覚えて、この本が自分で読めるようになると、子供の原体験として必要な達成感も味わえます。