おおきな木

ちょっとおしゃれな絵本はいかがでしょうか。一見単純ながら、色々深く考えさせられるような。絵柄も可愛らしくて、子供から大人まで楽しめます。立てかけておいてもおしゃれなインテリアになりますし。数年前、直訳風の村上春樹の新訳が出版されましたが、私は絶版となった本田錦一郎訳をお勧めします。読み比べるのもいいかもしれません。

数年前に亡くなられたシェル・シルバアスタイン氏の最高傑作です。内容は真っ白い画用紙に黒の太字の線で描かれただけのシンプルな絵本ですが、友人から初めて紹介されて読んだ時には涙が止まりませんでした。物の5分で読んでしまう内容ですが、かわいいちびっ子に１本のリンゴの木が人間に限りない愛を与え続ける美しくも悲しい物語です。３歳から老人までと書かれていますが、私としては大人に読んでもらいたい絵本です。